超初心者の人むけに描きます。
何かを描くとき、うまく形をとらえられない、デッサンやクロッキーで形が歪むという場合の対策をお伝えします。
その3回めです。
(1回目はコチラ)
(2回目はコチラ)
この記事で説明するコツの一覧です。
1.シルエットだけを見る |
それでは個別に解説していきます。
3.四角柱などから削り出すイメージをする
立体を意識するというのに似ていますが、こちらはモチーフ(モデル)全体が大きな直方体か四角柱に入っていると仮定して、そこから削り出していくイメージです。
自分が彫刻家になったつもりで、頭の中でチェーンソーで大きな木材をガンガン削っていくのを想像してください。
2番の「円柱、直方体などの立体図形に置き換える」というのと共通する部分はありますが、向こうが加算法としたら、コチラは減算法です。
余分な所を削って、形を削り出していくイメージです。
自動車のセダンであれば、大きな直方体を意識して、そこからボンネットの上の直方体を取り除き、後部トランクの上の直方体も削り取ります。
象であれば、頭部より前の部分を象牙に気をつけながらまず削り落とし、胴体部分の上部を斜めに切り落とします。
大きな木の角材があったとして、それをチェーンソーで削る様子をイメージしてください。
前回で書きましたが、自動車も象も前から見たら左右対称です。
左右対称を意識しながら、削り落としていくイメージです。
頭の中で3Dモデルがイメージできたら、ゴールは近いんです。
下書きの時点でもある程度の立体感と奥行きのある絵が描けているはずです。
まとめ
この記事で説明した項目を再度載せます。
1.シルエットだけを見る
2.円柱、直方体などの立体図形に置き換える
3.四角柱などから削り出すイメージをする
1番目はパーツの細かいところにとらわれずに全体のシルエットだけを見て、縦横比をチェックするということでした。
2番目は立体図形に置き換えることで描かない向こう側を意識できるようになるということでした。
3番目は大きな角材からチェーンソーで彫刻みたいに削り出すイメージです。
余分な立体を削り落とすことでモチーフの3Dモデルを頭の中に描き、見えない向こう側を意識しながら手前側を描きだしていきます。
もし現物を見ながらスケッチしたりデッサンするのであれば、描く側だけでなく、横から見たり、向こう側からも見て、立体をいったん頭の中に描いてから始めると、生き生きとした絵になります。
レコードのターンテーブルに自動車や象を載せて、ゆっくり回転させている様子をイメージしてみてください。
その後で描き出せば、大まかな形は目を閉じても描けるはずです ^^;
(今回は以上です)